レディ・プレイヤーワン
こんにちは!ドロです。
公開日初日、仕事帰りに見に行ってきましたよ〜!
そうスティーブン・スピルバーグ監督が贈る待望の新作!!
『レディ・プレイヤーワン』
そうそう。ツイッターなんかではネタバレなんか絶対にしないように、抽象的な言葉で絶賛していますが、このブログ内では一切その点への配慮はありませんのでご注意くださいまし。
ンン!?レディプレイヤー・ワンを未だ観てないからって?そんなレディプレイヤーチェリーボーイは今すぐ映画館へ行くんだ!!話はそれからだ!
いつか来るはずのそう遠くない未来。世界では貧富の差が広がり、人々は現実に絶望していた。だが希望はある。癒しの光は目の前のVRゴーグルから伸びている。全世界。人々は超リアル仮想空間に夢中だ。そこでは誰もが、なんのしがらみもなく、なりたい自分になる事ができる。空を飛んだり、超高速レース、クラブ、はたまた戦いの英雄にだってなれる。その名は「OASIS」まさに心に安らぎを与える希望の場所だ。
スラムに暮らす青年ウェイドもそんなオアシスのプレイヤーの1人だ。
だが、ある日オアシスの平穏が崩れる。
創始者であるジェームズ・ハリデーが亡き後オアシス全体に遺言が流された。
「勝者にはオアシスの所有権と5000億ドル相当のハリデーの遺産が授与される」
その為にはゲーム内のイースターエッグを見つける事で試練を超え鍵を手に入れなければならない。全プレイヤーが沸き立つ中、ウェイドもゴーグルを掛ける。だがそこに蠢く大きな影。現実世界をも巻き込み大騒動を引き起こす…ウェイドは仲間達と試練を乗り越えられるのか?このアノラック・ゲームが迎える結末は。如何に!
『俺たちの映画』
映画、アニメ、漫画、テレビゲーム…そんな好きなものを追っかけているうちにオタクと呼ばれていたような人種。そう。これは紛れもなく俺たちの為の映画でした。80.90年代のポップカルチャーを中心に様々なオタクが喜ぶ要素をこれでもかっ!!と詰め込んでいます。特に映画とテレビゲームが大好きで、それを中心に生きてきた様な方はオープニングに入った時点で全身の鳥肌が総立ちするのを感じたはずです。もちろん、私もそんな人間の一人でワンカットごとにテンションが上がって行く様でした。
「そんなこといっても君、92年生まれの25歳だろう?」
そう思う方もいるでしょう。
…そうなんですよ〜!わかんない元ネタもありました。例えいくら知っていても過去の作品をリアルタイムでは味わっていないんです。その時代を生きた人達の感動には敵わないでしょう。でも!それでも!映画とゲームに注いできた25年は確かにこの作品に応えてくれましたよ。
貴方が映画、ゲームのオタクならばきっとこう思えるはずなんです。
「これは俺たちの映画…!スピルバーグからの最高のプレゼントだ!」
って!
これは万人向けの映画ではないです。
これはオタク向けの映画です。
オタクの方が絶対に楽しめる!約束します!
『前人未到最大級クロスオーバー』
前項でも言った通り、オタクが喜ぶ要素が盛り沢山なんです!それが常識も境界も乗り越えた数多の他作品とのコラボ…いや。ここはクロスオーバーと言うべきでしょう!
あげればほんとキリがないんですが…WB映画作品、カプコン、サンリオ、スクエニ…日本の作品からのキャラクターも多く出演を果たしております。権利の獲得には数年を費やしたそうですよ。
中でもやはり目を引くのは、バックトゥザ・フューチャーからのデロリアン。AKIRAの金田バイク。MADMAXからインターセプター…序盤はここでテンションがブチ上がった方も多いのではー?私はアイアン・ジャイアントが大好きな作品なので今作での大活躍はとても嬉しかったですね。表情の作り方がまるで原作のようで、昔を思い出してすこしホロッときました。アイアンジャイアントのラストシーンはヤバかったですね。これは是非劇場で確かめてください!あと、後半ではプレイヤーが大集結するシーンがあるんですが…そこではまさかのSPAWN!!アメコミ好きなら知らない人はいませんね。あんな風にガムシャラに走るスポーンをまさか2018に見ることができるなんて 笑 とにかくこんな風に色んなキャラクターに出会えるんですよ〜、タマンねぇですよね。
そんな中でも郡を抜いて鳥肌がたったのが、あのスティーブン・キング原作のキューブリック監督作品のホラー映画「シャイニング」を再現したシーン。ここは鍵を得る試練の一幕で、シャイニングのホテル内を探索しなければならないのですが…もう…すごい!!の一言!ユーモアを散りばめつつ、映画の中のキャラクターと供にシャイニングの恐怖を追体験するのです。一度鑑賞したことがあれば、忘れることはないであろう名シーンをこれでもかと見せてくれます。シャイニングを知っているからこそ楽しいんです。レディ・プレイヤーワンを観る前にシャイニングは鑑賞しておいて損はないですね。
そうです、こうゆうことなんです。しかし!それだけで褒めちぎるほど皆さん甘くないはずですよね。このクロスオーバー要素をもって且つ映画として完成されているからこそ、名作と呼ばれるのです。
『現実と仮想現実』
これだけVR世界の要素が強いと、ご想像通りCGの画の割合も多くなります。実写パートがいらないんじゃないかって思う方も少なくないんじゃないでしょうか。いえいえ、そうじゃないんです。現実世界無くしてVRの世界が有り得ないように、実写パートは必要不可欠なのです。オアシスの世界は誰にとっても幸せな場所。しかし、VRゴーグルを取った時に目に映るのは非情と言えるまでの現実世界です。しかしそんな世界でも生きていかなければならない。ウェイドの生きる荒廃した未来があってこそ、オアシスは美しく輝くのです。しかし騒動に巻き込まれていく中で、ふと気づくのです。大切な物は全て現実世界で手に入れていることに。
そうなんですよ。あくまで現実があっての仮想現実なんです。この絶妙なバランスは単に映画をより面白く仕上げるだけではなく、強いメッセージも孕んでいるように感じました。
『最後にこの手に残るもの』
オアシスを通して現実世界で、友も愛する人も、団結も、勇気も手にすることができたウェイド。世を捨て、VRの世界。オアシスに生きていた主人公もこの騒動を受け、現実と関わっていかなければいけなかった。しかしそこで手に入れていくものはどれもこれも掛け替えのないものでした。VRの世界でハリデーがまるで自身の記憶を追体験させるかの如く、隠した謎、試練は3つの鍵を得るためのもの。その鍵が開く扉はもしかすると現実世界へと続いていたのかもしれません。
最期に手に入れた卵の中身は一体なんだったのか。この手に残ったものが、きっとその答えなんでしょう。
ハリデーが出来なかったこと。それはもしかすると多くのオタクに当てはまる「問題」なのかもしれません。ウェイドは一歩踏み出したからこそ多くの物を手に入れました。きっとオアシスは現実があってこそ初めて、オアシス足り得るのではないかと思うのです。
『まとめ』
いやー…傑作でしたね。様々な作品の登場はもちろんテンションブチ上がりで、かつ伝わるメッセージには自分と重なる部分もあったりして、共感する部分も多かったです。
こんなこと言うと反感を抱く方も少なからずいると思うんですが、間違いなくゲームや映画は俺たちのオアシスです。得られるものも多いし何より楽しいですよね。でも我々が生きるべきは外の世界です。それがあってこそのオアシスなんです。多くの感動的な作品を、感動的だと思うのは、現実での貴方の実体験に基づくものです。友情も恋もしらなければ、そのような物語をみたところで真髄を理解することはまずできません。断言します。いつだってオアシスに帰ってきていいんです。きっとオアシスは私達の側にいるし、味方です。でもきっと。いつか後悔しない為に一歩の勇気は必要なんです。
なーんて偉そうにすみません。でも私はレディプレイヤーワンをみたあと、友人達とボイスチャットしながらワイワイとゲームをしたりしていて、なんかこの瞬間も過去に友人達に話しかける一歩の勇気がなければ存在しなかったかもしれないな…と思ったりしましたよ。
小規模ですけど、この映画の縮図だとも思いますね。
本当にもっと単純にエンターテイメントとして語りたいことも多くあるのですが、今回はこのへんにします!!是非劇場へ!(ここまでみてる人で未鑑賞の人はいないか)
では、またお会いしましょう。
閲覧ありがとうございました!
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