槍が降っても映画を観たい。

映画とゲームのことを書いていきます。ツイッター @DORO_WILSON6 です。

アトミックブロンド

f:id:DORO-WILSON:20171027021120j:image今晩は。ドロです。

今回は「アトミックブロンド」

監督はデヴィッド・リーチ。主演はシャーリーズセロンです。

 

ベルリンの壁崩壊前の1989年。

ドイツ・ベルリンが舞台。英国諜報機関MI6の女スパイ、ロレイン・ブラフトンのお話。

 

「機密情報が奪われた。ベルリンに潜入し、取り戻してこい。」

 

映画ブログなんて観に来てくれてる皆様ですし、シャーリーズ・セロンの代表作やらなんて皆まで言う必要はないでしょう笑

 

デヴィッド・リーチ監督は「ジョン・ウィック」にてスタルスキ監督と共同制作にあたり、単体での監督作品としては今回の「アトミックブロンド」が初になるそうです。

 

いや…本当に初監督作品?え?いやー…センスに脱帽です。スパイ映画の常識なんて言うと、スーツにブランデー、葉巻にジャズみたいなところがあるじゃないですか。豪華なパーティにやら出席してキザに情報を集めてみたり、かといって戦闘もお手の物、ピンチも華麗にかわしてズドン。「ドロ。ドロ・ウィルソン。」やら

「666は悪魔の番号だ。」なんて言ってみたり。

 

そんなスパイ映画のイメージを思いっ切りぶち壊してきた。アングラな泥臭いスパイの日常、ネオンに照らされて艶めかしく光るセロンの裸体はまるでディストピア映画の中の様。スパイ映画のバックよりかは退廃的なSFのソレ。当時のベルリンなんて知ったこっちゃないが、スクリーンの色使いやなんやらは完全にネオ東京やブレードランナー、ゴーストインザシェルやらのSFのそれ。途中でなんの映画をみてるのかと思うほど。要所要所にスプレーで書いたようなテロップの演出は「ジョンウィック」を髣髴としましたね。

ロレインの拠点(恐らくラブホテル)は何故かデモリションマンの電脳セックスのシーンがフラッシュバックしました。(知るか)

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そんな世界観にいる、シャーリーズセロンが本当にエロくてたまらなかった。こんな42歳おるんか!?

ラブシーンではフランスのスパイ「デルフィーヌ」と激しくまぐわうのですが…これは…木曜洋画劇場で初めて「ワイルドシングス」の過激な予告を見たある小学生が、期待と興奮を胸に秘め当日を迎え、人生で初めて目撃したレズセックスとそこに男を加えての3Pを見た時並の衝撃だったと言う…。これは…R15です。(因みにワイルドシングスもR15指定作品だったのに民放で流れてましたね。古き良き木曜洋画劇場。復活を望んでいます笑笑)

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エロさと言えばジェームズマカヴォイも光っていました。僕の中では「ウォンテッド」や「X-MEN」のイメージが強いので怪しい魅力を放つキャラクターは新鮮です。だがこれハマってましたねー。敵か味方かわからない、粗野で読めないキレる男パーシヴァル。個人的にマカヴォイはヒール系の方がかっこいいですね。

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音楽も、ズンズンとくるロックやEDMの様なアップテンポな選曲。音楽と映像のシンクロは「ベイビー・ドライバー」を思い出させましたね。しかしだ!ここぞと言う場面では音楽を使わないんですよ。血なまぐさい戦闘シーンでは無機質な鉄の音や銃声。肉を抉る、肉を打つジューシーな音。骨の軋む音。だけが響くんです。そうすると、まるで戦闘に命を懸けてるロレインの集中力と一体化してる様な感覚を味わいました。いくら腕利きのスパイでも女性。屈強な男達を倒すのは生半可じゃない。リアルに描かれた血塗れのアクションシーンは本当に生唾ものでしたよ…。

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特に終盤、階段を降りながら死闘を繰り広げるシーン。これ恐らくワンカットだと思うんですが、圧巻でした。すごい気迫。ここに限らずカメラワークは面白いものが多くて好きでした。CGかドローンも使ってるかと思うんですが、そこらへんはもう少し洗練されていくかなと期待しています。

 

 

これだけ泥臭いと、華やかなスパイ映画が好きな方には嫌われちゃうでしょうか。いやアクションだけじゃないですよ。しっかりスパイらしさも残してくるエンディングが待ち受けています。

ところで皆さんは「メタルギアソリッド」と言うゲームをプレイしたことがありますでしょうか?プレイしたことのある方は終盤からラストにかけて、ある男の姿がロレインに重なって見えてくるかもしれません…。

 

???「ええ。誰も気付いていないようです…。」

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これだけ褒めてきましたが、ひとつだけ鑑賞にあたって勧めることがあります。登場人物や組織が多いので、HPの相関図は目を通しておくといいと思います。加えて当時の情勢なども齧っておけば楽しさは幾分か変わってくるかなと。結構な頻度で場面が変わる印象があるのと、情報量が多いので整理しながらみないと目的を見失いそうになるかもしれません。

 

アトミックブロンド公式HP http://atomic-blonde.jp/sp/index.html

 

果たしてロレインは情報を取り戻せるのか。

裏切り者は誰なのか。

機密情報に書かれた真実とは。

それを知りたい方は是非、劇場へ。

 

 

 

それと…1番大事なこと。忘れてはいけない。

シャーリーズセロンのおっぱいが観たい方も是非、劇場へ。これは…宿命。

 

 

 

なんて!笑笑

ではまた次回!ありがとうございました!