槍が降っても映画を観たい。

映画とゲームのことを書いていきます。ツイッター @DORO_WILSON6 です。

グレイテスト・ショーマン

こんにちは!ドロです!

早速観に行ってきましたよ。

グレイテスト・ショーマン

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舞台は19世紀アメリカはニューヨーク。

バーナム(ヒュー・ジャックマン)幼い頃、仕立て屋の息子として貧しい日々を過ごしてきました。裕福な家庭ハリエット家に父親と一緒に仕立屋として出入りしてます。そこでバーナムはハリエット家の娘であるチャリティ(ミシェル・ウィリアムズ)と恋に落ちるのです。身分の差など、幼い2人には些細な問題です。

やがて、時が経ち大人になった2人は結婚し2人の女の子をもうけます。

貧しくも幸せな日々はそう長くは続きませんでした。バーナムの勤めていた会社が倒産、職を失ってしまうのです。このままではいけません。家族を救わねばなりません。

そして何より自分の夢の為に、輝く未来に向かってバーナムは一計を案じます。家族の誰も想だにしなかった転職です。

 

博物館を買い取り「奇抜なもの」を見世物にしたのです。ギロチンや蝋人形、遥か遠くの国の動物の剥製。どれも奇妙で目を引きましたがお客は家族総出の宣伝も虚しく、なかなか集まりません。

 

ある晩、眠りにつこうとする子供達がいいます。

 

「パパ。もっと奇抜なものを集めなきゃ」

「でも、生きてるものじゃないとダメよ。いま博物館にあるものはみんな死んだものだもの」

「マーメイドとか」「ユニコーンとか」

 

そこでバーナムはある事を思い出すのです。

ここからバーナムの奇想天外なショーの幕が上がり始めるのです。

 

 

 

 

ミュージカルは大好きですし、ヒュー・ジャックマンも大好きです。

これは観に行かない理由がないぞ。

 

しかし、期待が高まるのと同時に不安もありました。ジャンルや出演者は好みでも、ストーリーはどうなんだろう。と。

今までの経験からするに伝記とかのノンフィクションなどは心を動かすものはあれど、自分の中で傑作と呼べるものは少ない気がしてるんですね。(単純に映画では非現実を見たいってのもあるんですけど。)

あとはこう…暗い部分というか、ただただ明るい話は得意じゃないんですよ。青春ラブストーリーとか。殺人鬼同士のラブストーリーみたいな暗さが欲しくなっちゃうんです笑

 

ただまぁ、全く問題なかったです。

 

あんまり事前情報を仕入れずに鑑賞にあたったこともあり、幸いしたのが主人公のP.Tバーナムが経営するのは「フリークショー」だったって事です!

 

『奇想天外のサーカス』

 

いやぁ大好き!!

日本でいう所の見世物小屋ですね。髭女、蛇男、狼少年、軟体人間etc..

今の中高生とかしらないかも。

 

かくゆう私も、中学生の頃ダレン・シャンで存在を初めて知ったんですが笑

現代の世を生きる私達にしてみれば最早これはファンタジーに近い。と同時に暗く、後ろめたさのあるエッセンスが物語に落ちてきましたね。

 

フリークスである彼等がまたこの上なく魅力的で、今まで否定されてきた人生がバーナムの手によって肯定され、居場所を与えられるんです。ましてやスターです。これはX-MENハヤブサが守る家」にも通づるところがありますね。しかし、いつの時代も醜いものが脚光を浴び、賛美を受けるとまた別の場所に影が落ちるんですね。

彼等を否定する人間たちが現れるのです。

一定数の人間は自分の理解の範疇を超えたものに出会うと排除しようとするんです。小さいヤツらです。

それはこの物語でも同じ。

フリークショーで成功を収めたバーナムの元に新たな壁が立ち塞がるのです。

バーナムはそして団員たちはこれにどう立ち向かっていくのか。

(歌詞はないんですが、団員達を集めるシーンがすごい好きでした。音楽もそうですが家族や団員の絆が強まっていくような描写がたまらなかった!)

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『流れるようなテンポ』

 

ミュージカルってこともあり、テンポは大事ですよね。それにしてもカメラワークと時間の経過の表現が流れるようなシームレスで素晴らしい。

話の流れに無駄な箇所が一個もないんです。

しかし、そのテンポの良さが災いして、家族をはじめ特に団員達にバーナムが介入していくシーンが少なく感じましたね。ここまでの絆を、関係性をどうやって築いたの??なんて思うかもしれませんが、そんなのはミュージカルシーンで全部語られていますよ。皆の表情を見ていればわかること、わざわざ説明的に語らなくとも気持ちを汲みとれるシーンはいくつもありますからね。

私は全編ずーっと心打たれていて半ベソ状態をキープしていたくらいです。笑

それでも欲を言えばもっと劇団員達との絡みが観たかったのは間違いないです。個々にフィーチャーしてバーナムと絡ませる。もっと尺伸ばしてもこのテンポ感なら中弛みはしないと思いますね。

そんなこんなで、もっとみたい!!ってなところで綺麗に終わってしまうんです。いい具合に余韻に浸れて最高ですね。

 

『圧倒のミュージカルパート』

 

ミュージカルパートは「ラ・ラ・ランド」で歌曲賞を受賞したベンジ・パセック&ジャスティン・ポールのコンビが担当しています。

 

一番好きな曲はヒューとザックが歌いあげる「The Other Side」ですね。バーナムがフィリップをスカウトするシーンなんですが2人がカッコいいのなんの。アップテンポなリズムに乗ってバーカウンターにて繰り広げられるダンスはスピーディーでスタイリッシュ2人のクールな演技も相まって女子必見!眼福の至りですよ笑

 

次に冒頭やラストで歌われる

「The Greatest Show」バーナムのサーカスの様子をこの曲に乗せて披露するんですが、間違いなく冒頭で心をがっちりと掴まれますね。

虜になったあとに、バーナムの幼少期から物語が始まるんですが、彼の物語が気になること必至ですよね。冒頭とラストに用意されてることからも製作陣側からしてもかなり力を入れていると思います。フリークショーの高揚感や客の沸き立つ様子がガツンと伝わってくる迫力のある曲ですね。

 

あとは「This Is Me」

髭女ことセティ(カーラ・セトル)がメインとなり劇団員が声を揃えて歌いあげる曲です。彼女の歌唱力と容姿に目をつけて勧誘したバーナムでしたが、ここで彼女の魅力が如何なく発揮されます。いままで差別され偏見の目で見られたフリークスの彼等が「これが私!」だと世間に叫ぶのです。何にも負けまいと歌い、踊る彼等の姿はとても力強く、絶対的な意思を感じました。歌詞の内容も相まって、感涙ものです。

 

他の曲も素晴らしいものばかりで、この映画に絶対に必要なものだったでしょう。ミュージカルパートをみるだけでも価値があると思います。ただ少し欲をいうならもう少し曲に19世紀のエッセンスが欲しかったような気がします。前時代的な道具で現代の曲にアレンジするようなアプローチもカッコいいんじゃないかな?と思いました。

 

『1番の幸せとは』

 

バーナムは興行的にも成功を収め、上流階級の仲間入りを果たし、かつての雪辱をも晴らします。一見すると彼は成功者で間違いないでしょう。しかし、彼は栄光を求めるあまりに結果的に一度全てを失うことになります。仲間達も家族も名誉も富も。

 

しかし、我に返って振り返った時にそこにあったのは栄光でも名誉でも富でもなく、かけがえのない家族と仲間たちでした。

 

どんな裕福な環境にいたところで、いくらお金を稼いだところで心は満足しないんでしょうね。途中で引き抜き、仲間になるフィリップ(ザック・エフロン)もかつては劇作家として大成功を収めており当初はバーナムの誘いにも非協力的でした。しかし、劇団員のアニー(ゼンディヤ)との恋をキッカケにマイノリティであることの問題を超えて本当に大切なものに気付くのです。

これはバーナムも同じで、過ちを侵して初めてかつて他の人達に与えてきたものに逆に気づからされるのです。

バーナムは自分の生き様ともいえる『グレイテスト・ショー』をフィリップに託し、家族の元に向かうのでした。

 

このテーマだって何千、何万と繰り返されていると思うんですが胸を打ちますね。

人間とはそれ程に忘れっぽいんでしょうね。

何度だって同じ間違いをしますが、それでも何度だって間違いに気づけるし、より良い道を選ぶことだってできます。大切なのは本当に大事なものを決して離さないことですね。

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『バーナムの偉業』

 

映画本編で気付くのですが、まだサーカスというものがアメリカには定着してなかった時代なのかなと。今では巨大なテントや像にライオンなんか普通ですが、どうやらここら辺を開拓したのがこのバーナムらしいですね。鉄道を使っての劇団の移動などもバーナムが初めて用いたようです。他にもバーナム効果などの語源の由来もこの人にあるようで、素晴らしい発想力や観察眼の持ち主であったことが伺えますね。まさにグレイテスト・ショーマンだったのだなと、彼のことが更に気になってきました。伝記なども出版されているようですからこの機会に読んでみるのも楽しいかもしれませんね。

 

『まとめ』

 

このまとめって実はまとめじゃなくて、あとがきですよね。

 

はい。非常に楽しい時間が過ごせました

グレイテスト・ショーマン

4000文字も書くのは久々ですよ笑

X-MEN」「プレステージ」「レ・ミゼラブルまだまだたくさん。ヒューは間違いなく一流の役者にして、エンターテイナーですよね。

ウルヴァリンのイメージが強い彼ですが、全く異なる役柄の優しくも野心家で光を追い続けるバーナムを見事、違和感なく演じていました。

ヒューを筆頭に他の役者の方々も素晴らしかったです。

映画的にもマイノリティにおける、差別や偏見のテーマは個人的に好きなもので、虐げられていた人達がどんどん上り詰めていくのはみていて気持ちがいいですよね。世界的にもいつか差別がなくなればいいなと思いますが、きっと難しいでしょう。だからこそこういう映画は必要ですよね。心を突き動かされて、自分とは他人を認めてあげれる人が少しでも増えたらと思います。

 

あと、ほんとどうでもいい話なんですが。

ノーランのプレステージは19世紀イギリスはロンドン。主人公の奇術師グレート・ダントンを演じるのはヒュー。一方同時代のアメリカはニュヨーク。こちらのグレートなショーマンはバーナム。演じるはヒュー。

 

なんか妙な共通点ですよね笑

 

と、ここらへんで今回はおしまいです!!

では次回をお楽しみに。

閲覧ありがとうございました!

 

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お詫びと報告。

ご無沙汰しております。ドロです。

 

超弱小ブログである、本ブログに足を運んでくださっている方。いつも本当にありがとうございます。

ここのところ更新が滞っており、大変申し訳ありません。

 

というものの、実はアメコミブログ『槍が降ってもアメコミが読みたい』が小学館集英社プロダクション様に『公認ブログ/公認ブロガー』として頂きまして、いまはそちらで手一杯。という状態なのです。

 

それ故に、しばらくはこちらは更新速度が落ちてしまうことをお許しください。

 

映画は相変わらず、よく鑑賞しておりますので

ツイッターなどでボソボソと呟いております。

 

宜しければご覧になってください。

@DORO_WILSON6

 

ではでは。

Doro

 

 

アトミックブロンド

f:id:DORO-WILSON:20171027021120j:image今晩は。ドロです。

今回は「アトミックブロンド」

監督はデヴィッド・リーチ。主演はシャーリーズセロンです。

 

ベルリンの壁崩壊前の1989年。

ドイツ・ベルリンが舞台。英国諜報機関MI6の女スパイ、ロレイン・ブラフトンのお話。

 

「機密情報が奪われた。ベルリンに潜入し、取り戻してこい。」

 

映画ブログなんて観に来てくれてる皆様ですし、シャーリーズ・セロンの代表作やらなんて皆まで言う必要はないでしょう笑

 

デヴィッド・リーチ監督は「ジョン・ウィック」にてスタルスキ監督と共同制作にあたり、単体での監督作品としては今回の「アトミックブロンド」が初になるそうです。

 

いや…本当に初監督作品?え?いやー…センスに脱帽です。スパイ映画の常識なんて言うと、スーツにブランデー、葉巻にジャズみたいなところがあるじゃないですか。豪華なパーティにやら出席してキザに情報を集めてみたり、かといって戦闘もお手の物、ピンチも華麗にかわしてズドン。「ドロ。ドロ・ウィルソン。」やら

「666は悪魔の番号だ。」なんて言ってみたり。

 

そんなスパイ映画のイメージを思いっ切りぶち壊してきた。アングラな泥臭いスパイの日常、ネオンに照らされて艶めかしく光るセロンの裸体はまるでディストピア映画の中の様。スパイ映画のバックよりかは退廃的なSFのソレ。当時のベルリンなんて知ったこっちゃないが、スクリーンの色使いやなんやらは完全にネオ東京やブレードランナー、ゴーストインザシェルやらのSFのそれ。途中でなんの映画をみてるのかと思うほど。要所要所にスプレーで書いたようなテロップの演出は「ジョンウィック」を髣髴としましたね。

ロレインの拠点(恐らくラブホテル)は何故かデモリションマンの電脳セックスのシーンがフラッシュバックしました。(知るか)

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そんな世界観にいる、シャーリーズセロンが本当にエロくてたまらなかった。こんな42歳おるんか!?

ラブシーンではフランスのスパイ「デルフィーヌ」と激しくまぐわうのですが…これは…木曜洋画劇場で初めて「ワイルドシングス」の過激な予告を見たある小学生が、期待と興奮を胸に秘め当日を迎え、人生で初めて目撃したレズセックスとそこに男を加えての3Pを見た時並の衝撃だったと言う…。これは…R15です。(因みにワイルドシングスもR15指定作品だったのに民放で流れてましたね。古き良き木曜洋画劇場。復活を望んでいます笑笑)

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エロさと言えばジェームズマカヴォイも光っていました。僕の中では「ウォンテッド」や「X-MEN」のイメージが強いので怪しい魅力を放つキャラクターは新鮮です。だがこれハマってましたねー。敵か味方かわからない、粗野で読めないキレる男パーシヴァル。個人的にマカヴォイはヒール系の方がかっこいいですね。

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音楽も、ズンズンとくるロックやEDMの様なアップテンポな選曲。音楽と映像のシンクロは「ベイビー・ドライバー」を思い出させましたね。しかしだ!ここぞと言う場面では音楽を使わないんですよ。血なまぐさい戦闘シーンでは無機質な鉄の音や銃声。肉を抉る、肉を打つジューシーな音。骨の軋む音。だけが響くんです。そうすると、まるで戦闘に命を懸けてるロレインの集中力と一体化してる様な感覚を味わいました。いくら腕利きのスパイでも女性。屈強な男達を倒すのは生半可じゃない。リアルに描かれた血塗れのアクションシーンは本当に生唾ものでしたよ…。

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特に終盤、階段を降りながら死闘を繰り広げるシーン。これ恐らくワンカットだと思うんですが、圧巻でした。すごい気迫。ここに限らずカメラワークは面白いものが多くて好きでした。CGかドローンも使ってるかと思うんですが、そこらへんはもう少し洗練されていくかなと期待しています。

 

 

これだけ泥臭いと、華やかなスパイ映画が好きな方には嫌われちゃうでしょうか。いやアクションだけじゃないですよ。しっかりスパイらしさも残してくるエンディングが待ち受けています。

ところで皆さんは「メタルギアソリッド」と言うゲームをプレイしたことがありますでしょうか?プレイしたことのある方は終盤からラストにかけて、ある男の姿がロレインに重なって見えてくるかもしれません…。

 

???「ええ。誰も気付いていないようです…。」

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これだけ褒めてきましたが、ひとつだけ鑑賞にあたって勧めることがあります。登場人物や組織が多いので、HPの相関図は目を通しておくといいと思います。加えて当時の情勢なども齧っておけば楽しさは幾分か変わってくるかなと。結構な頻度で場面が変わる印象があるのと、情報量が多いので整理しながらみないと目的を見失いそうになるかもしれません。

 

アトミックブロンド公式HP http://atomic-blonde.jp/sp/index.html

 

果たしてロレインは情報を取り戻せるのか。

裏切り者は誰なのか。

機密情報に書かれた真実とは。

それを知りたい方は是非、劇場へ。

 

 

 

それと…1番大事なこと。忘れてはいけない。

シャーリーズセロンのおっぱいが観たい方も是非、劇場へ。これは…宿命。

 

 

 

なんて!笑笑

ではまた次回!ありがとうございました!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

夜に生きる

いまからする事をやり切るには、少しばかり準備が必要だ。

まずはグラスを用意する、重さを感じる上等なものがいいだろう。その中に丸氷をそっと入れる。中の注ぐ琥珀色の液体はグレンフィディック12年。そこまで上等じゃあないが、充分だ。パンチが弱い?関係ない。なにより俺はこいつが好きだからだ。

 

ボトルは横に置いておけ。2時間は短くない。

次に俺はシガーカッターを取り出した。今日のもう一人の相棒はロミオyジュリエッタのNo.2だ。マッチでゆっくりと火をつける。できるだけ空気を孕ますように、満遍なくじっくりと…。火が消えると同時にロミオの芳醇な香りが部屋に立ち篭める。

 

さぁ…大方、準備は整った。

ギシっと、一人で座るには大きすぎるソファーが音をたてる。俺は深く腰を沈めるとグレンフィディックに口を付けた。

次いで、テレビのスイッチを入れる。これからの2時間はとある男の生き様をみる。

時代は禁酒法時代。グレンフィディックは背徳の味か。

 

 

さてさて、今晩は。ドロです。今回はベン・アフレック監督、主演作品「夜に生きる」です。

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ノワール感を意識したので、ちょっとかっこつけて始めてみましたが如何でしょうか。気に障りました?笑

実際、こんなハードボイルドな空気感が好きな方はまずお勧めします。世界観はすごい良いのでそれだけでも一見の価値ありでございます。

 

時は禁酒法時代のボストン。1920-1930年あたりですね。

主人公のジョーは、第一次世界大戦から戻ると人生で従うべきルールはない。と無法者へと身を落とす。犯罪に手を染めていくうちに、マフィアのボスの愛人であるエマと恋に落ちてしまう。それは禁断の恋。バレてしまえば命は無い。エマとの出会いがジョーの運命を大きく狂わせていく…。

 

といったさわりですね。

マフィアとかギャングのクライム映画ですが、LAギャングストーリーやTVゲームL.Aノワールの様な40.50年代の雰囲気とはまた違った、暗く、どんよりとした空気が漂っています。

ですがこのボストンのブルーのフィルムをかけたような画面のタッチが、冷たくもクールでした。

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ギャングでマフィアでクライムなんて言うとパブリックエネミーやゴッドファーザーなんかを連想しがちですが、終始そういった雰囲気の作品ではないです。銃撃戦やカーチェイスなんかも勿論ありますが、クライムに主眼を置くと言うよりかはラブストーリやヒューマンドラマのテイストが強いと思います。ベン・アフレック演じるジョーも無法者→ギャング→マフィアと世間的には悪だと思われる立ち位置の人間として生きていきますが、真面目で正義感のある性分が滲み出て目に見えてきます。

マフィアの世界じゃ、ちょっとヤサオ過ぎるんじゃない??なんて思ってしまうほどには。最後に悲劇が待ち受けていますし、多少は冷酷になりますがそれでもまだマフィアらしくはない。優しい人。(めちゃくちゃかっこいいのは確か)

しかし、最期のクライマックスの戦闘シーンでは「やるときはやる男」ヤサ男の部分は何処へやら、非情に冷酷に。とてもカッコいいジョーの姿を拝めます。

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欲を言えば、個人的にはもっとハードな シーンも見たかったです。グロテスクやバイオレンスを使わなくても、もっとエグみのある作り方は出来たはず。ただ元となる作品があるそうなので、あまりにかけ離れてしまえばリスペクトに欠けますね。

 

なので良くも悪くも、わりとあっさりとしてる印象。クライムムービーは何処かカタルシスを感じるような幕引きが多いですが、暖かい終わりでした。勿論、因果応報と言うように自分がした事は自分に返ってくるようにジョーにもいくつかの悲劇は訪れるものの、全編を通して振り返ると寒色のスクリーンが徐々に暖色になっていくような…そんな構成。ジョーがマフィアなのに人間味に溢れていると前述しましたが、ジョーは世間的には悪人に落ち、夜に生きつつも最愛の人をみつけ自らの立場とは逆に、冷め切った心から、愛のある暖かい心を取り戻していってるのかもしれませんね。

 

因みにジョーバットマン。本妻となるグラシエラはガーディアンズのガモーラです。MARVELとDCの垣根を超えたラブシーンが見られますよ!笑f:id:DORO-WILSON:20171023004901j:image

吹き替えだと、ジョーの運命を狂わせた女である、エマの声を声優の朴璐美さんが演じられてます。ガーディアンズではガモーラの声をあてているので「そっちか!」とファンならではの違和感があるかもしれないですね。笑笑

ただ、役の印象的にはマッチしてました。声優さんの采配とは、こうあるべきと思いますね。

 

秋の夜長には是非ともオススメの作品、ビシッとスーツで決めて、ウイスキーとシガーを用意して鑑賞すれば、あなたも禁酒法時代のギャングです。iTunes Storeでもレンタルできますよ!

 

ではではまた次回。

次回は「メッセージ」「アトミックブロンド」「アウトレイジ最終章」あたりでしょうかね。

お楽しみに!

 

 

 

 

ハードコア・ヘンリー

こんにちは!ドロだぜぇえええ!!!うぉおおおお!!!

今回は「ハードコア・ヘンリー」だ!!!!

ぶっこ◯して!!ぶっ◯ろして!!ぶっころ◯まくってやる!!!!復讐の炎は消えねぇええええ……。

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ふぅ…。

さて、邦題だと「ハードコア」だけなんですが、僕的には「ヘンリー」はつけなければならないんですよ。映画見終わればそう思うはず。

 

『気がつくと俺は身体をサイボーグにされていた。愛する妻を取り戻すまで、俺に向かってくるやつは皆殺しだ。』

 

本当は公開当時、劇場に行くつもりでいたんですよ。この映画。ただね、今まで一人称ものの映画で当たりを引いた事がなくて…レンタルにしようと見送ったんです。しかし今、タイムマシンがあるのならその時の自分を「劇場に行け!!」としばき倒して引きずってでも連れて行きたい。

 

正直舐めていた。

チープなバイオレンスに意味のわからない勢いだけのストーリーになるんだろうと。勢いと疾走感でどうにかしちまえ!と。そう「アドレナリン」のようになるんだろうと。(アドレナリンシリーズも大好きだけどね!!)

 

いやこれ、本当とんでもないですよ。ストーリーも中々面白いし、シーンに合わせた選曲も好き(個人的には荒野の7人とラストのクイーンね)ちょいちょい挟んでくる息抜きのようなギャグも、無言のヘンリーが可愛らしくみえたりして最高だ。

 

バイオレンスを期待して見たら勿論大満足な上に、ストーリーも!?音楽も!!?こんなに頂いてしまっていいんですか!?ってな事になる。B級感を覚悟して見てるからってことも作用してハードルが下がってるのかもしれないですが、僕は大満足でしたよ。頭空っぽにしてバイオレンス詰め込んでました。

 

ゲームのFPS視点で終わりまで駆け抜けて行くんですが、展開や銃撃戦のアクションシーンなんかもかなりゲーム的。視点の移動はリアルなので揺れが大きいんですが、視点の動かし方なんかまるでゲーム。ゲームが好きな人は漏れなく好きだと思います。

ストーリーも分かりやすいです。

⚫︎なにがなんだかわからないまま戦いに巻き込まれる(ここで伏線と動機づけ)

⚫︎とりあえず謎の存在に従い、戦う(身体がなれてくる)

⚫︎真相が見えてきて敵が明確に(目的の為に戦う)

⚫︎友情そして、ラストまさかの真実、展開。(伏線の回収)

ザクッとこんな感じです。

王道で、あるが故に盛り上がる!変に捻りを入れてないおかげでどんどん引き込まれて行く。一人称も作用してまるで体感型のアトラクション。

 

バイオレンスシーンもほんと気持ちがいい。力技でゴリゴリー!!!華麗にスパッスパッ!走り!壁を駆け上がり!殺す!!!!疾走感はあるし、なんせヘンリーはサイボーグなんで多少の無茶も効くんですねー。スプラッタってよりかは題名通りハードコアって感じでしたね。 

 

とまぁここまで大絶賛しているんだけども、FPS視点で酔ってしまう人と、グロテスクが苦手な人は観ない方がいいですよ。ハードコアって題名なんですから。わかるでしょう?

 

さぁて…じゃあ早速観てもらって…お前は誰をハードコアするのか決めたら、俺に教えてくれよ。ヘンリーの物語は終わった。次は俺たちだろう?

Good night.

 

 

 

 

 

なんてね!!!

次回はベンアフレック主演の「夜に生きる」になりそうかな。いつも閲覧ありがとうございます!

ではでは。

 

 

 

 

 

ダンケルク

お久しぶりです。ドロです。

仕事が忙しくて、なかなかまとまった記事ができませんで…。

そんな中「ダンケルク」鑑賞してきましたー。

まるでドキュメンタリーのような映画でした。正直なことを言うと、僕はあまり楽しめなかった。と言ってもこれは単に好みの問題でして、作品としては素晴らしい出来だと思います。

僕は映画はエンターテイメントであるべきと思っているので、ドキュメンタリー系の映画はあまり観ることは多くないのですが、今回はノーラン監督作品だということで行って参りました。

 

クリストファー・ノーラン監督はクリスチャン・ベイルの「バットマンシリーズ」や渡辺謙が出演した「インセプション」などの監督もやられております。

 

この監督CG嫌いで有名でして、「まさかな…」ってなシーンもセットを使って撮影していることが多いです。今回のダンケルクでもかなり頑張ったそうです。正直、CGに見えるシーンは1つもありませんでしたね。CGの技術が向上していても、なんとなくわかるもんですが今回はわからなかったですね〜。全編CG無しだとしたら恐ろしい執念ですね。

 

そのせいか今回の没入感は物凄かったですね。映画が始まりボーッと観ていたら、急に弾丸が飛んできました。あと少しズレていたら死んでいたかもしれません…。ほんとに驚きました。その後も度々死にかけました。撃たれ、溺れ、挟まれ、爆撃され…追い込みに追い込まれ…ほんとに戦場に行ったような気さえするのです。

 

そのリアリティに、より拍車をかけていたのが、「音」だと思います。最初の弾幕による襲撃をうける時点で身体がビクッとなったと同時に感じました。「音デカくね?」と。そのシーンだけのものではなく、空爆のシーンや戦闘機のエンジン音、被弾音…。

他の映画に比べて効果音が大きく感じた、というか実際に大きかったです。劇場の問題かもしれないので一概には言えないのですが。

しかし、どちらにせよそのおかげでダンケルク追体験を、より大迫力で体感できました。

これがノーラン監督の意図的なものなら流石だと思いました。自分の命を脅かす弾丸の、耳元を掠める音が小さいわけがないですからね。

 

しかし、それにもましてこの「音」の効果による恩恵があったのは戦闘機スピットファイヤのシーンでしょう。僕はダンケルクの主人公はスピットファイヤだと思っています。エンジンの音、機銃の音、被弾時の音でさえ彼の格好良さを引き立てていました。しかし、最後のシーン、静寂に包まれるスピットファイヤ。やり切った漢の背中をみるようなそんな格好良さを感じました。このスピットファイヤのパイロットを演じるのは「MADMAX 怒りのデスロード」でおなじみのトム・ハーディ。彼は台詞のない演技で光るんでしょうか笑

 

とまぁ、106分に渡ってドイツ軍に追い込まれ続ける劇場の兵士になるわけです。その覚悟は皆様にありますか?

 

僕は無事にダンケルクから生還しましたが、帰りはストレスからか爆音からか、頭痛に苛まれながら単車に跨り、帰路につきました笑

 

 

 

 

 

 

ドラゴンクエスト11

f:id:DORO-WILSON:20170911022418p:imageこんばんは。ドロです。

初めてのゲームレビューになりますねー。

今回は「ドラゴンクエスト11」です。

ネタバレを書きませんのでかなりあっさりめのレビューになります。

 

先月末くらいにあらかたクリアした感じですね。合計プレイ時間は100時間。キャラクターはオールカンストってところでしょうか。

 

自分が生まれた時は「5 天空の花嫁」の年でしたね。そこまでのファンなわけでもないので、全部はプレイしてないんですよ。一応ストーリは知っていますが。

 

イムリーにやったのは「8」だけで残りのプレイした作品は後追いですね。なのであんまりレビューって言っても怒られちゃいそうなんですが、ファンじゃない人はこんな風に感じたよ。って内容になるかと思います。

 

自分はPS4版を購入したんですが、グラフィックが超美麗!!水の表現なんか秀逸ですよ。これをわざわざ言うのは、アニメ絵のドラクエのキャラクターと違和感がないんですよ。馴染んでるんです。感動しました。

 

基本スタイルは8と同じですね、オープンワールドタイプのステージとキャラクターがアクションするコマンド型戦闘システム。戦闘システムについてはフリーに移動できるモードもあるんですが、アクションゲームになるわけではなく戦闘のテンポが落ちるので、自分は従来の固定カメラモードでプレイしてました。この方が技もアングルによって格好良さが増しましです。

 

決定的に8と違うのはシンボルエンカウントシステムですね。たたかう相手がフィールドに見えていて接触しなければ戦闘になりません。レベル上げが怠くなるかなと思いましたが、ここはうまく調整されていました。むしろシリーズの中で屈指のレベル上げの楽さを感じました。

 

集大成って感じでシステム的に色んな痒いところに手が届いていて素晴らしいんですが、そのおかげで難易度が恐ろしく低い!!普通にプレイするだけでは詰まることはおそらくないでしょうし、多少厳しいなと感じる戦いもレベルがサクサク上がるのですぐこなせます。目的地は表示されますし、ルーラ、リレミトでのMP消費は無し、パーティが多いので回復も安心。安心安全のオートセーブ機能!ボスも軒並み弱く、うおーー!!勝てたァ!みたいな喜びも無かったですね。勝つべくして勝ってるな…って冷静なんですよ。なんかこうRPGの不親切と言いますか、多少理不尽なところに趣きを感じていた身としては、少々物足りなく感じましたね。

あとオープンワールドの広々したかんじもあまり無いです。結局目的地が表示されるのでオープンワールドとはいえ、結構リニアなゲームですよ。(ルーラでとんで目的地を攻略。あれ?デモンズソウル…かな)最初はいけないところも多いです。その点では8の方が冒険してる感じはありました。

 

しかし、もう古参プレイヤーはゲームする時間も減ってきていますし、ストーリーを楽しむには調度良かったでしょうか。最後までストーリーを進めるとわかるんですが、かなり珠玉の出来でして。この展開は好きですね。最近多いですけど。メタルギアスターウォーズなんかで代表されるスタイルとでもいいましょうか笑

不覚にも涙するシーンもありましたね。

王道ストーリーかと思いきや、後半からの広がり方が秀逸でした。ラストはまさに集大成の名を冠するに相応しい出来。12は発売されないのではないでしょうか。笑

 

実を言いますと、僕はコマンド戦闘のRPGがあまり好きではないんですよ。アクションならノーダメージ完封勝利できるのに…って考えてしまうんですね。

なのであまりFFやDQに積極的ではないのですが、DQ11かなーり面白かったです。プレイ時間が証明してますね。

プレイをオススメしますよ!

 

ゲームは毎回総合評価をつけていきたいと思います。5点満点で評価します。

 

ドラゴンクエスト11」評価:4.0点

かなりの良作。ストーリー、システム共に集大成を魅せてきた。しかし、万人向けに調整し過ぎか。いまいち手応えにかける。