ベイビードライバー
こんばんは。深夜更新なのでおはようございますかも。ドロです。
兼ねてから楽しみにしておりましたベイビードライバー。
なんたってこの映画、かの映画批評サイト「ロッテントマト」で驚異の満点フレッシュを獲得したとか!あとはミュージカル調にカーチェイス、アクション映画を仕上げてきたってコト。デミアン・チャゼル監督もたぶんビックリ。
自分はミュージカル映画もかなり好きで、もしアクション映画でクールに音楽にノれたら最高だろうなっ…てのは常々考えていました。例えば、アメ車のV8の鼓動がドラムとシンクロしたり、ギターをかき鳴らす音が、マシンガンとリズムを合わせたりとか…。まぁそんな風にボケーッ…と考えていたら、2017年ベイビードライバー。ついにやってくれましたね!エドガーライト監督!
エドガーライト監督は最初の方でアントマンの監督を降板してるんですが、ベイビードライバーを観た後だと、もし監督が最後までやり切っていたら一体どんなアントマンになったのか気になって仕方ないですね。
さて本題「ベイビードライバー」にいきましょう。シートベルトは締めなくても大丈夫。
まず言っておくと、とりあえず映画館に行こう!!観てください!これは大当たりなんてもんじゃないぜ!
「カーチェイス版ララランド」なんて声がありましたが、前半部で主人公の環境やバックボーンが描かれるので、ソコでしょうか。ミュージカルって点で分かりやすく最近注目を集めた「ララランド」を引き合いに出しているんだとは思いますが。「ララランド」感も意識して観てましたが、それを言うなら同じデミアン・チャゼル監督のセッションの方が作り的には近いなぁって感じました。
ただのっけからミュージカルですね。普通に過ごしているとアクションシーンはあまりないですよね。でも皆さんも気分に合わせて音楽を聞いたり、歩くリズムと音楽を合わせてみたりすると思います。いわゆるミュージカル然とした派手な演出じゃなくて日常に潜むミュージカル要素をうまく抜き出しています。
もちろんアクションシーンは往年のロック(ベルボトムズとかはファンクかな?)でクールに時に情熱的にキメてきます。
正直、最初の6分を過ぎてからの30分くらいは
かなり不安を感じました。結構説明的な印象を受けます。ほらドライバーだろ?すげぇだろ?ほい説明はいりマーース。って感じは否めない。ただ小さいことです。大局をみなさい…←
ただね、これベイビーよろしく、まだ選曲中なだけです。まだなんですよ。中盤ダイヤルを回してた手が止まります。
よく覚えていて下さい。
「テキーラ」が流れてる頃にはもう完全に引き込まれています。あのシーンでご飯何合食べれるんだろうか…。既にミュージカルアクションクライムムービーの虜です。グゥッーと後半にむけてボリュームが上がって行きます!ラスト!ボルテージは一気に最高潮に!!!こんな感じの展開です。音楽もテーマになってる映画なのでこの表現は我ながら良いんじゃないかと笑
前半はウォームアップかな。(冒頭6分を除いて)好き嫌いはあってもここで間違っても「つまんなそう」なんてレッテルを貼って鑑賞に臨むのは損です。まぁ、映画が終わる時「つまんない」なんて声は「ありえない」と思いますけどね。笑
映画の名を冠したライブの様ですね。観客をどーんどん巻き込んでいきます。声出し上映なら歓声が聞こえるかも。
ただね、後半ずっとあの映画の題名が頭を過るんですよ。そしたら赤いダッジ・チャレンジャーに乗った不良にも言われるんですが…。なんで言わすかな…。
これは言わないでおきます。
教えてって方は観るか、私に聞いてください笑
あとカーチェイスムービってよりはミュージカルクライムアクションです。「ワイルドスピード」みたいな現実ぶっ飛びカーアクションを望んでいくとダメですよ。でもデートにもオススメできます。普段映画見ない女性でも楽しめるかと。ラブストーリーでもあるので。
斬新なので、映画のスタイルばかりフィーチャーされてますがやっぱり人間ドラマの作りが上手いです。短く簡潔なのに熱いし、感情移入もできる。私としてはガールフレンドのデボラより育ての親、ジョーの存在が大きかったです。ベイビーの事が大事なのがよくわかりました。
恋人って存在は一瞬の熱量は確かに大きいですが、ほんとにいつも側に居てくれるのは家族だぜ?ベイビー。だからあんまり恋愛って関係性に信頼を置いてないというか笑 そのせいで気持ちが入っていきづらいんですよ。だからジョーの存在は自分の中でかなり大事でした。
「ベイビードライバー」って題名の割にはカーアクションは少なめに感じるかも。ただ厳選されたカーアクションなので、見応えはありますよ。地に足ついたスタントって感じでリアルにカッコイイ。余計な大ジャンプとか余計な大爆発とかしません。
ゲームで例えるなら「リッジレーサー」でも「ニードフォースピード」でも無いです。gtaこと「グランド・セフト・オート」ですね。最近のgtaをプレイしたことがある方は、思い出しつつ鑑賞するとまた違う楽しみ方が出来ると思いますよ。
gtaのように、取り巻きのキャラクターもクセものだらけ。最初はね魅力的にみえるんですよ〜しかしやっぱり犯罪者。このキャラクターの作り方すごい好きです。ジェイミーフォックスとかケヴィンスペイシー、見慣れた顔もいるので多少は安心感もありますが、「THE 花形」って人はいない印象なんですよ。これでこのキャラクターですよ!俳優さんはもちろん、監督の手腕でしょうね!!味方はもちろん魅力のない敵は映画の格を下げかねない。
もっとベイビー以外のキャラクターも掘り下げて見たいなって思いましたね。彼らの短編スピンオフなんかあったら凄い観たいです。ネットフリックスさんよろしく。笑
まぁやめた方がいいでしょう。映画はそれっきりだからいいんです。余計に風呂敷を広げていくいまの映像業界のスタイルは好きじゃないです。もっと観たい!!ってトコで終わらすのがいいんです。キャラクターに飽きないし、コンテンツがその方が魅力的に生き続けていく気が私はします。
ベイビードライバーは映画史に名を刻む作品になると思います。終わりはまるで例の某映画のラストシーンを彷彿としましたが、あの終わり方で安心しました。続編が作れなくもない展開ではありますが、これで終えて欲しいですね。
興奮冷めやらぬまま書き散らしてしまいましたが、皆さんも映画と音楽の新たな融合シーンを是非観に行ってきてみてください。
後悔はしないと思いますよ!!
●おまけ
小ネタもちょこちょこありました。イースターエッグって言うのかな。この手のものを探すようになるとまた映画の楽しみが増えますよね。
モロに映画オタク向けにされると語るのが忍びなくなりますが、ベイビードライバーはいやらしさがなく、オマージュを散りばめてました。
●ベイビーが回すテレビに映る映画のシーン。
おっ と思ったんですけどド忘れしましたね。
覚えている方教えて下さい。
●マスクを調達してくるシーンでハロウィンのマイケルマイヤーズのマスクとオースティンパワーのマスクのシーン。年代は上を狙ったネタですよね笑笑 今の高校生とか大学生わからない人が多いのでは?笑笑
●モンスターズインク云々のシーンは素直に笑えましたね。
ではではまた近いうちに。
次回の最新映画は「ワンダーウーマン」「ダンケルク」あたりになるかと思います。
ベイビードライバーの記事をご覧いただきありがとうございました。
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